和田義盛と女武将巴御前の謎はここで解き明かされる!秋谷にある正行院をご紹介!
こんにちは!今回は横須賀市にある正行院さんをご紹介しますね。
こちらは浄楽寺さんから歩いて行けるほど近い正行院さんじゃな。天皇も愛されたという前田川遊歩道から大楠山を登るその道の山側にある自然豊かなお寺様じゃ。
立派な本堂ですね!正行院はどんなお寺ですか?
1199年、和田義盛が妻である巴御前の菩提寺として建立したのが始まりとされておるのぉ。もとは秋谷の乗越海岸にあったが、1499年に鎌倉光明寺第九世観譽祐崇上人が現在の地に移し開山したとされる。1640年に本堂を焼失したが、1648年に徳川家光より御朱印を下賜され、1659年に再建されたそうじゃの。薬師堂にあった薬師如来像は、現在、本堂で祀られているのじゃ。
和田義盛が奥さんのために建てたんですね!
そうじゃな。寺内にある樹木のもとには、巴御前の頭髪が埋葬されてたと伝えられている。かつて、そのあたりからは美しい海が眺められたと想像されるのぉ。
開山の上人はとても有名な方ではないですか…??
おぉ。よく知っておったのぉ。そうじゃ。正行院さんの開山上人である観譽祐崇(かんよゆうそう)上人は、あの有名な鎌倉材木座光明寺の十夜法要の祖じゃな。明応四年(一四九五)後土御門天皇に召されて、宮中で『阿弥陀経』の講義をし、念仏の利益として無量寿経の事を講じ、また真如堂の式衆を率いて引声阿弥陀経ならびに引声念佛法要の導師を勤めたのじゃ。それ以来勅許により十夜法要が光明寺で行われるようになった。その後、広く浄土宗の行事となり、鎌倉光明寺は引声念仏の十夜、鴻巣勝願寺は塔婆十夜、滝山大善寺は諷誦文十夜として知られ、これらは関東三大十夜と称されておるのぉ。
それが今でも行われているということですか。
開基も和田義盛、開山も観譽祐崇上人と素晴らしいお寺なのですね!
そうじゃな。正行院さんは由緒正しき寺院なのじゃ。本堂の中には立派な十二神将や閻魔大王もおるぞ。
これは恐ろしい…。本尊は極楽の阿弥陀如来、その向かいに閻魔様ですか…。
それ以外にも、以前は立石というところで祀られていた「立石不動」もこの寺に移されお祭されておる。お参りの際にはぜひ手を合わせてほしいのぉ。
見どころもたくさんですね!そういえば、和尚さま!正行院さんでもAR歴史マンガが見れるようになったそうですよ!
おおそかぁ。毎度毎度お参りの方にご説明いただくわけにもいかんからの。それはありがたいことじゃな。こちらはどなたの漫画かの?
こちらも田中ひろみさんの漫画だそうです!この看板が境内の入り口三つ並んでいます。英語・フランス語・スペイン語・中国語・韓国語でAR歴史マンガが見れるようです。
そうかそうか。それでは早速、巴御前のご供養にお参りに行こうかの。えっさえっさ
正行院さんの公式WEBサイトはこちらです。和尚さま!もっとゆっくり前田河を楽しんでから…おいて行かないでください!川で走ると危ないですよ!
寺名:正行院(しょうぎょういん)
宗派:浄土宗
開山:1199年(現在の地は1499年)
寺宝:阿弥陀三尊像、十二神将像、閻魔大王像、立石不動像 他
住所:横須賀市秋谷 2-16-2
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