三戸浜の名刹をご紹介!
こんにちは!今回は三浦市初声は三戸浜にある福泉寺さんをご紹介しますね。
こちらは車で行こうとすれば三浦縦貫道からほど近いお寺さんだね。電車で向かうとなると…三崎口が最寄りになる。和田義盛の和田の地からも近いね。
これはきれいなたたずまい!福泉寺はどんなお寺ですかい?
永禄年中(1558-1570)、およそ450年前、大本山鎌倉光明寺の檀家として深く阿弥陀如来を信心していた「進藤和泉守」(しんどういずのかみ)が当地に土着し、その息子「隼人正」(はやとのじょう)が父の菩提を弔うため、「相蓮社空誉上人恵然大和尚」(そうれんじゃくうよしょうにんえねんだいかしょう)を開山に迎え、草創したと伝わっているね。
その縁起となった進藤氏は、古くは鎌倉時代、和田義盛に仕えていた家臣の一人であったともいわれている。
あら。これまた立派な鐘楼堂。
このお寺はね長い月日の間には半ば廃墟化し、無住時代もあったみたいだが、第八世薫誉上人の代、享保七年(一七七二)に本堂を再建されたと伝わっているんだ。一部、改装改築を繰り返しながらも、礎は当時のままなんだそうだ。この鐘楼堂も再建されたものだそうだが、立派なもんだね。
無住時代があったんですかい!だれかが再建しなければそのまま廃墟ですからねぇ。ありがてぇことです。
こちらはなんですかい?変わった観音様ですな。
こちらは「子育観音像」は「子安マリヤ観音」として隠れキリシタンの信仰の対象であったという説があるね。キリスト教徒が弾圧されていた時代、安産や子育て祈願の信仰に見せかけ、実は、観音像を聖母マリヤ、そして抱えている子供はイエス・キリストに仮託していたなんてことも。子宝を得られるよう、また無事安産を願う象徴として古くから親しまれ、今でも数多くの方が祈願に訪れているね。
これはてぇへんだ!立派な富士でさぁ!
福泉寺の墓所がある高台からは、相模湾越しに富士山が望むことができ、特に夕刻時には格別な景色とともに静かな時間が訪れるんだよ。一見の価値ありだな。
あやかりてぇ
参堂入口には、「徳本上人の念仏名号碑」、「六十六部供養塔」のほか、とても珍しいとされている虫や魚の供養塔「一切忙虫魚墓」や「子育観音像」の石仏が祀られているから夕日を見に行きながら見てみるのも面白いな。
かわいらしいお薬師さんですな。こちらは?
福泉寺より徒歩5分ほど離れた「上諏訪神社」の小道を登ると、この小さな薬師如来堂があるよ。縁起は不明ながら、石仏の薬師如来像には宝暦(1751〜1764)の文字が刻まれており、約270年の仏さまということになるか。薬師如来は、西方極楽浄土の阿弥陀如来に対して、東方浄瑠璃界(いわゆる現世)の教主といわれ、阿弥陀如来は死後の平穏を司る仏さまに対して、薬師如来は現世での苦しみを取り除き安泰を司る仏さまだな。三浦半島では33年に一度、薬師霊場の御開帳があるんだが、本堂内に祀られている薬師如来像のお厨子の扉を開き、この石仏も本堂にお連れての御開帳となるのだ。
ちょっと見どころが多いんで覚えられませんわ!
頭でっかち、知識だけ詰めても何もならんものよ。いってみてみれば覚えるしなじむものさ。
ちげえねぇ!行ってみましょうか!
夕日を見たら帰りは近くのおにぎりやに世話になるかい。では馬を。
寺名:福泉寺(ふくせんじ)
宗派:浄土宗
開山:永禄年中(1558-1570)、進藤和泉守の開基
住所:〒238-0112 神奈川県三浦市初声町三戸1020番地
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